ほう、1年半待ちとな

最近テレビというものをほとんど見なくなりました

世間の動向はネット上のニュースサイトでなんとかなるし




ニュースからニュースへと渡り歩いていてふと目にとまったのがこの記事

ほう、こんなものがあるのか



聞けば一つ一つが手作りで、製作が間に合わず、注文してから納品まで1年半待ちの状態なのだそうで





ふむ






あ、いや、なに

作れそうだな、と







まずはお手軽簡単に



倉庫でデッドストックになっていた麻のロープ

今のご時世、本業の網の方では天然繊維のロープなんて使いませんからね









で、これを船舶の防舷物などを作るときに使う「かがり編み」という方法で編み上げていきます










2時間経過










6時間経過











で、完成して思いましたともさ

すき間だらけだな、と

「夏は涼しくて冬は温かい」というのが本家猫ちぐらのウリなわけですが

これでは「夏涼しく冬寒い」です本当にありがとうございました
















ということで「かがり編み法」はボツ

とりあえず「巻き上げカゴ」風にもう一つ作っておく



ロープをグルグル巻きながらあいだあいだを細ヒモで固定していくやりかた











とりあえず首根っこつまんで無理矢理ねじ込む
























数日経ったらこうなってました

これは中に入るものであって座るものではないのですがね先生










先生の中で完全に「椅子」として認識されてしまった模様



体重に負けて倒壊













なんかバカにされてる気がするね

やっぱり本腰入れて作るしかないか

B級工作魂なめんなよ







わら

10kg














穂先の方を束ねてガッチリと握り、根本の方をザクザクと手ですく

強度にならない葉っぱの部分が落ちて茎だけになる

「わらすぐり」という工程











次の工程は藁打ち

扱いやすくするために木槌なんかでトントコトントコ叩いて柔らかくする

が、非常にめんどくさい

ので



車で踏む

何度も何度も踏む








おk








で、こうして用意したわらを、だ



編む

ひたすら編む











3時間経過















8時間経過

1日目終了

これはキビシイ

ものすごく疲れる作業です














この工法では芯になっている材料を巻き材と呼ばれるもので固定していくというのが基本の流れになるわけでして

作業しているところの芯材と一段下の芯材を数本のわらでキュッとまとめる

縛った巻き材はグリグリとひねってそのまま芯材にそわせて合流

ひと目移動してまた同じことを繰り返す

この手の工法では芯材は芯材、巻き材は巻き材と完全に分かれていることが多いのですが

この方法では芯材を追加することなく、一度巻かれた巻き材がそのまま芯材として補充されていくという、わらという短い繊維を使って編み上げていくのに適した工法になってますね

ロープでこれはできません



スタートのところとか終わりのところとか開口部とかはまぁその場その場でいろいろ小技効かせていくんですけど、基本は変わりません

一度巻いては芯材に、さらにその端を押さえるように巻いてまた芯材に、の繰り返し









2日目



11時間経過






















完成



そりゃ納品まで1年半もかかるわけだよ

ものすごく手間がかかるもの

今回かなり一所懸命やったけど、それでも編み上げ作業だけで14時間

これ以外にも素材の準備なんかにもものすごく時間がかかるわけだし

売り物みたいにきれいに仕上げようと思ったらもっともっと時間がかかるんだろうね






















さて先生、これでいかがでしょうか?















































ヲイ!

やっぱり上かよ orz









2010/1/8


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