2018 ミニろく第4戦 カートコース

2018/09/15記


例によってのミニバイク6時間耐久レースの参戦記でございます



2018年9月8日土曜日

夕方、レース装備一式を積み込んだ車でいつもの市営キャンプ場入り



出発前の自宅周りは晴れていたのですが、雨雲レーダーは朝から現場である御殿場周辺に不穏な赤い影を表示しておりました

沼津インターから第2東名に乗ってビックリの速度50キロ規制

おいおい大丈夫かよこれ



日が落ちていよいよ強まる雨脚

三々五々集まってくるメンバー達もみな気が気じゃない

到着するやいなや「いやすごい雨だねえ、でもレーダーだと雨雲このあたりにあるだけだし、もうすぐ通過するよたぶん」とみな口をそろえて

いやいや違うの

たしかに雨雲は北東に向かって流れてるけどね

流れたそばから新しい雲がわいて出てきてるのこのすぐ近所で

結果、ここに朝からずっと強い雨雲が居座っちゃってるの




最後に到着したNORY君なんてキャンプ場の入り口から電話よこしたからな

「到着したはしたんだけど雨が強すぎて車から降りたくない、弱まるまでここにいる」

その後我々のバンガローに到着するやいなや「いやすごい雨だねえ、でもレーダーだと雨雲・・・・」

そのセリフを吐くのはおまえで100万人目だ



その後もバンガローで一杯やりながらダラダラと過ごし、数時間おきに雨雲レーダーチェック

「お?そろそろ雨雲抜けるんじゃね?」

「いやアンタ1時間前も同じ事言ってましたよ」

「いやアンタ3時間前も同じ事言ってましたよ」

「いやアンタ6時間前も以下略

結局雨は上がることなく就寝







明けて翌朝、目が覚めると同時に雨雲レーダーチェック



状況は昨夜とさほど変わらず

さすがに今回はレインタイヤの出番か







会場に入った直後はまだ路面は濡れていたのですが、レインタイヤに換装するか悩んでいる間に少しずつ晴れ間が見えてきました






今回もドライタイヤでいけそうです





ということで今回の仕様

エンジンはキタコのショートストロークキット

これはホンダの純正クランクが数時間の運用でポキポキ破断するため仕方なく採用した次第

排気バルブ周りの過熱を防ぐためにガスはかなり濃いめ、メインジェット#108 スロージェット#50

その他スリッパークラッチ等は前戦と同じ

今回はファイナルを14:37とかなりショートにしました

今までこのカートコースを2速と3速で走っていたのですが、ファイナルをショートに振って3速と4速で走ることにしました

2速-3速よりも3速-4速の方がギア比が近いので変速時のエンジン回転数の変化が少ないのです

それによりシフトダウン時に過度のエンジンブレーキがかかるのを避けられる、つまりエンジンに優しい

加速の時もギア比が近い分繋がりが良いようで、タイムも出るのでしばらくこれでやってみます

ここしばらく415のチェーン使ってたんだけど、420に比べて体感できるほどの差がなかったのでコストの観点から420に戻しました

リアサスはバネレート1150ポンド

フロントはフォークオイルを#10と#15の1:1ブレンドからホンダの#15に変更






ということでスタート

この頃には路面は完全にドライ

それなりに日差しも出てきて雨の心配は無さそうです




さて、このレースはぶっちゃけかなり緩い

ブリーフィングで「今日初めてこのレースに参加する人はいますか?」とか手を挙げさせておいて

「え〜、この辺のルールはいつも通りですね」とか説明を端折っちゃダメでしょ初めての人がいるって言ってんだから

結構こういうのが多いんだよなこのレース

なんて言うか後になってから「えー?!聞いてないよー!」ってやつ



今回のスタートもグリッドに付いてから「エンジン停止状態からの押しがけでのスタートになります」ってオイ

ブリーフィングでそんなことひと言でも言ったか?

ここ数年はずっとエンジンをかけた状態でのルマン式スタートだったんですよ

さあいよいよスタートしましょうかっていう瞬間になってからいきなりルール変えられるのは困る

ホントに困る




スタートライダーのNORY君が明らかに動揺してますよ

数年前に押しがけ失敗で酷い目に遭ってるからね



スタートの旗が振られると同時にコース反対側からマシンに駆け寄り

やはり押しがけではなくキックペダルでエンジンを始動するようです

押しがけは失敗したときのリスクがでかいからね

しかしエンジンがかからない

焦って蹴りまくるけどエンジンがかからない

あ、やっとかかった

結局ほぼ最後尾からのスタートに






ということで今回も公式の計時データを元にNORY君がおこしてくれたチャートに沿ってレースの流れを振り返っていきましょう

チャートをクリックしてもらえば大きい状態で見れますよ

上段のカクカクしたのが順位、下のギザギザしたのは各周のラップタイム、上にドンと伸びてるのはピットストップで時間を食ったところね






今回はライダー5人

1走行24分で交代し各自3走ずつというシフト

給油は2時間おきに2回



まずはスタートライダーNORY君

ほぼ最後尾の11番手からスタートするも20分ほどでロスを取り戻し総合2位へ



ライダー交代して2番手のふぢさきさん、前戦で痛めた内ももの筋がいまだ回復せず、脚を大きく開くことができない

つまりバイクに乗り降りできないわけで



ライダー交代時には他のメンバーが脚を持ち上げて介助してあげないといけないダメッぷり




第3ライダー舟超氏の頃にはレースは早くも安定局面

速い2スト85クラスの2台がぶっちぎりで先行



それを4スト100クラスの我々が追いかけ

それより後ろのチームとの差は大きく開き、順位の変動はほとんど無し



第4ライダー私、第5ライダーくぼしと継いで、1回目の給油

ここで事件発生

給油作業のためにフロントホイールを支持するタイプのスタンドにマシンをセットしてあったのですが、給油が終わってさあ出よう、とスタンドからマシンを後方に引っ張った瞬間に



ハンドルバーが折れました

ポッキリと




ハリケーンの鉄のセパハン

まじか

信じられん





以前の転倒で部材にダメージが入っていた場合、時間が経ってからこのように疲労破壊を起こすことがあるようです

アルミのハンドルではこのようなことが希に起こるようですが、まさか鉄のハンドルでこんなことが起こるとは

数ヶ月前、筑波サーキットだかで走行中に突然ハンドルが折れて転倒し大怪我をした人がいるっていう話を聞いて「怖いねえ」なんて言い合ってたのですが

まさか自分たちの車両のハンドルが同じように折れるとは

走行中じゃなくてホントに良かった



とはいえ、こんなこともあろうかとスペアの部品はちゃんと用意してあったのでその場で交換、4分ほどのロスでレース復帰

ライダーは再びNORY君

速い2台の85をひたすら追いかけ続ける展開で3位をキープ




第2ライダーふぢさきさんの2走目ともなると完全に脚が上がらなくなって介助の人間が増える



「こっち支えてるからそっち持ち上げて!」

「そんな上げたら痛てぇよ!」

ライダー交代で大騒ぎ





12:00

天気は快晴

かなり暑くなってきました



ダレまくりのピット







大きなトラブルさえ無ければ残りの走行時間をライダーにサインボードで知らせるくらいしかやること無いからね









ちなみに第2ライダーふぢさきさん

ガタイが良すぎて既製品の革ツナギではフィットする物が見つからない

ということでこのたびなんとフルオーダーで作ってきました

「どうせフルオーダーで作るならいっそのことデザインも1から自分でやっちゃいなよ」と、お店の人に半ば強引に勧められたとのことでデザインまで完全オリジナルなんだとか



とはいえ、これ、どこかで見たような色使いですね








あっ



ひょっとして3倍速いのか?
















午後になり、富士山が姿を現しました








最終コーナーのこのアングルで撮る写真が好き














夏の名残を残す日差しはどこまでも強く

でも風は涼しく、秋の気配

夏の終わりに耐久レース






残り1時間で総合2位を走っていたチームがミッショントラブルで脱落、繰り上がりで2位に浮上

そのまま最終ライダーくぼしに交代



残り5分で総合2位






結局ハンドルバーが折れた以外は大きなトラブルも無く



6時間

無事走りきりました










4スト100クラス優勝 総合2位







表彰式が終わったらノンアルコールビールで乾杯



さあ風呂だ風呂だ、風呂行くべえ









去年1年非力なノーマルエンジンで戦ってきた身としては現在のキタコエンジンは力があって助かります

エンジンだけではなくサスの設定なども見直しまして、ラップタイム的にはかなり速くなりました

公式計時で5人中2人がベストタイム更新

チームベストが31秒021、いよいよ30秒台が見えてきました

我々にはヨシムラヘッド仕様よりもこっちの方が合ってるようです

これで排気バルブ周りがもってくれれば言うことないのですがね

とりあえずこれで残るはあと1戦

11月の最終戦







周囲の他のチームの皆さんからは「速いんだけど良く壊す」という印象を持たれているらしい我がチーム

今年はなんとかマシンを壊さすに終えたいところ



まだまだ走るよ


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