今回のネタはこれである。
魚ヘンに暑いと書いて「シイラ」と読む。
でもその漢字はWebブラウザでは表示できない。
のでカタカナで「シイラ」と書く。
このシイラの中でも特にネタにするのはココ。
しっぽ
網に大量に入るのをいいことに船の上でシイラのしっぽ握ってああでもないこうでもない。<仕事しろよ(汗)
潜ったら潜ったであのしっぽがどんな風に動いているのかなとかシイラのあと追いかけまくり。<だから仕事しろって(大汗)
で、親方に怒られながら観察した結果をつぎ込んで作ったのがこれ。
しいら5号
ガンダム?とか言うな
「ブーメラン」も「触角」も禁止。
先端にいくにしたがってしだいに薄く柔らかくなっていくのは他のものまに屋フィンといっしょ。
何かを新しく作りだそうというとき、なにもない状態から始めるよりは、うまくいっているモノをマネて作った方が手っ取り早い。
とどのつまりは「パクリ」ちうことなんですけどね。
モノフィンとロングフィンは似てるようでまったく違うものだからして。
僕はモノフィンを作るノウハウなんてこれっぽっちも持ち合わせちゃいないのだからして。
それならば自然界でうまくやってる連中のマネをしてみよう、と。
そうやってできたのがこのシイラフィン。
もちろんいくらかの試行錯誤はしましたけどね。
ゼロから始めるよりはよっぽど早く形になったのではないかと。
このフィンは水の中で鳥のようにはばたく。
いかにも頼りなさそうなその外見とはうらはらに意外と良く進む。
見た目の異様さともあいまって(こっちの方が大事だったり)「ものまに屋的には」大成功なのではないかと。
でも、さっきも書いたように、僕自身モノフィンというモノに関してずぶのシロウト。
たくさんのモノフィンを履いたことがあるわけでもないし、ましてやちゃんと泳げるわけでもない。
だからこのフィンが他のモノフィンと比較してどのようなモノなのか、などということは僕には知るよしもない。
ただ、泳いでいておもしろい。
そして泳いでいるときのフィンの動きというかはばたき方が見ていておもしろい。
それだけのフィンである。
いやホントは「モノフィンを作ってくれ」ってたのまれて始めたコトだったですけど。
真剣に作っていたつもりがいつのまにやらこんな形に。
なんでこんなんなっちゃったんでしょうかねぇ。はふぅ。
まだまだ旧石器時代並みの2枚フィンと違ってモノフィンはかなり良いモノが市販品として数多く出回っているわけでして。
あれと同じ形で市販品以上のモノを作れる自信が僕には無い。のです。残念ながら。
お待ちいただているみなさん、これで勘弁して・・・・くれないよなぁ・・・スマン。
さて、両足別々に履くものまに屋フィンでは、たまたま市販品の中に良いブーツポケットが見つかりましたが。
いったいモノフィン用のブーツポケットなんて売ってるものなんでしょうか。<情報求む、マジで。
カーボン板は成型できてもゴム製品だけはどうにもこうにも。
ということで今回の「しいら5号」ではピカソのブーツポケットをノコギリで切った貼ったして無理やり付けてしまいました。
でもこれじゃいくつも作ることはできません。
そんな反省をふまえて作ったのが最新版量産型シイラフィン、シイラ6号。
シイラ6号
元ネタはこれである。
わらじ18号
かねてより「今日の風景」の中で「最近わらじ作ってます」などと書いておりましたが。
こういう伏線だったのかっ!!!とか。
ゴムなんてモノが無かった時代。
すべての生活道具が手作りだった時代。
僕は工作に行き詰まると、いにしえの道具にヒントを求めることにしているのです。
ゴムなど無かった時代、縄しか無かった時代に、どうやって履き物を足にフィットさせていたのだろうか、と。
見てくれは悪いがフィット感はなかなかのモノ。
ちゃんと泳げるんですよ、これでも。
でも、これじゃ水面でヒモとあれこれ格闘している間におぼれてしまう人が続出するのではないだろうかと。
どうやらこれもまた一般的ではないらしい。
「しいらフィン」製品化への道はまだまだ遠く険しいようなのである。