グローブ
ダイビング用のグローブってみなさんどんなもの使ってます?
カタログとか雑誌とか見るといろんなモノが出てますがね
グローブの目的は手の保護と保温
で、たとえば真冬だったら保温のためにウェットスーツ生地のモノを使ったりするわけですが
僕が理解できないのは夏用の薄っぺらなグローブ
なんであんなものが○千円もしたりするんでしょうか
たとえばバイク用とか、ゴルフ用とか、バッティング用とか、握るという動作やそのフィーリングが重要視されているような分野だったらデザインや材質にこだわるのもわかるんですよ
レジャーのダイビングで何を力一杯握るんですか?
いいところエントリー口で手すりロープにつかまるのが関の山。そんなものに微妙なフィーリングなんて求めてもしょうがないでしょ
しかもだいたいがダイビング用グローブなんて言って売っているモノはすぐに破れる。ちょっとフジツボが付いたロープなんか手繰ろうものなら一発で穴が空いてゴミ箱行き。いちいち買ってなんかいられない
つまり夏用の薄っぺらグローブは保温どころか保護の役にも立たないということ
というわけで僕は思うんです
寒くないんなら軍手でいいじゃん。と
安いぜ。ダイビング用グローブ1セット買う値段で10ダースは買える。しかも丈夫だし。右手も左手もないし
軍手最高
さて、軍手といえば一部のダイバーの間で伝説となってしまっている「赤軍手」
今となってはもう昔の話になってしまいましたが、一時は「赤軍手は益田流免許皆伝の証」などという妙に都市伝説チックなものが流布されておりました
つまり、その昔東伊豆にあった、とあるダイビング学校では武道の黒帯よろしく赤軍手を着けることができるのは限られた強者のみだった。とかなんとかいうどうでもいいことを真剣に語る痛々しい人達が・・・あ、いや、なに
しかしアレですな。なんだか話がだいぶ大きくなっちゃってますね
IOPの波打ち際じゃそのあたりの「伝説」にのせられて赤い軍手で潜ってるダイバーを見かけたり見かけなかったりもしますが
だめなんだなぁ。それじゃ
違うのは色じゃなくて材質
色が赤くたって綿じゃいかんのですよ
真の赤軍手は綿じゃなくてナイロンでできてるんです
綿軍手じゃ一発で穴が空くような状況でもナイロン製の漁業用軍手は大丈夫。赤軍手は摩擦にとっても強いんです
僕らが赤軍手を使ってるのは赤軍手が綿製のモノよりも丈夫だから。ただそれだけ
別にこれを使ってるからダイビングが上手だとか、そういうモンじゃないので誤解の無いように(爆笑)
さて、この赤軍手というかナイロン軍手、漁協の売店に行けば誰でも買えます。最近ではホームセンターでも売ってます。買うにあたっては「免許皆伝の証」等は必要ありません
ナイロン軍手は安くて丈夫、気が向いたら使ってみるがいいさ。ちうことで
ただし、気をつけなきゃいけないのはナイロン軍手は化学繊維だから熱にとっても弱いということ
間違ってもエンジンの整備とかには使っちゃいけない。焼けたパーツなんか触ったら目も当てられない
それから綿の軍手に比べるとものすごく滑ります
水中カメラマンの中には滑って操作しづらい、と嫌う人もいます
しかも安いと言っても普通の綿の軍手に比べると5倍近い値がしますので、普通の軍手が1ダイブもたないというような限られた状況で潜る人以外は普通の軍手を使い捨てた方がお得だと思います
僕は普通の綿軍手だと1回の潜水中に何度も交換しなきゃならなくなるからあえてナイロン軍手を選択しています
つまりほとんどのダイバーさんにとってわざわざナイロン軍手を選択するメリットはほとんど無いと言うことですね
その辺のメリットとデメリットをよく理解した上でご自分の判断で選択していただきたいものです
風説に流されて闇雲にありがたがるのは愚の骨頂ですからして