レギュレーター
「器材マニア」と銘打ってはじめたからにはダイビングに使う器材はひととおりおさえておかないとね。
ということでレギュレーターです。
とはいってもそんなにいろんなモデルを比較して使ったことないんですよね、実は。
デザイン、吸いの軽さ、空気の流量、レギ自体の重さ。
いろんな選択基準がありますけどね。
実はどうでもいい。
空気吸えりゃなんでもいいや。とか思ってるし。(^^ゞ
強いて選択基準をあげるならば。
水の中で息ができくなったらちょっと苦しいんじゃないだろうかとか思うので「信頼性」が一番優先かな。
やっぱり頑丈が一番でしょ。
たとえば心臓部はやっぱり金属製のパーツであってほしい。プラスティック系の材料は破損しやすいし、どのくらいで疲労破壊するのか予測ができないから。<突然壊れるよね
以前IOPでガイドしてたときにお客さんのレギから急に空気が出なくなった事があります。
振ってみるとセカンドステージの中でカラカラと音がする。
陸にもどって分解したら空気の流れを調整するバルブを引っぱるプラスティックの爪がすっぽ抜けてた。
「海底油田の作業などにも使われるプロ仕様」とかいうのがウリのモデルだったんだけどね。
プラスティック部品はその部品にどのくらい疲労が溜まっているのかとか破壊する前兆とかがわかりにくい。
いつ壊れるかわからないような物に命は預けられません。僕は。
あやしい設計のレギがおおっぴらに出回っているのがこの業界の怖いところ。
「プロ向け」とか「ヘビーデューティー」なんて謳ってるモデルだって分解してみると「なんじゃコリャ」な造りだったりする。油断はできない。
あと、調整、分解に特殊工具が必要なモデルも好きじゃない。
ユーザーに勝手にいじられたくないって気持ちはわからなくもないけど、メーカーに送ってオーバーホールしてもらって送り返してもらって・・・明日どうしても潜らなきゃ、とかそういうことだってあるんですよね。
換えの部品が届くまでの間の「とりあえず」みたいな応急修理くらいは自分でできるようになっていてくれないとやっぱり困るし、「とりあえず」で何日かはもってくれないとやっぱり困る。
加湿機能つきなんてレギもあったけど、ホースの途中に組み込まれた湿気を補うためのスポンジにカビが生えて真っ青になってたり。
余計な機能が付いているという事はその分日常メンテにもよけいな手間が必要だということ。ろくに器材を洗いもしない僕にはとてもとても・・・やっぱり道具はシンプルなのが一番だと思う。
あと、今はバイクも車も外国製なのでパーツの供給の問題なんかは以外と重要だよな、とか、かなり痛感しています。<ステッカー1枚入荷するのに2ヶ月待たされたりする。
国内のメーカーでは外国に営業所を持たないところもあって、海外に長いコト行ってた人の話ではオーバーホール部品が手に入らなくて困ったとか困らなかったとか。僕は伊豆でしか潜ったことないから不自由はしてませんけどね。
で、僕が使ってるのはウチの親父のおさがり、ダイブウェイズのノーチラス。親子2代でもう20年以上になりますけどまだまだ現役です。
このモデルには「寒冷地仕様」というのがあります。
ファーストステージの中には通常周囲の水圧を感じ取るために海水が入り込むようになってるんです。
で、この穴に海水が入ったまま、よく洗わないでほっといたりすると塩の結晶とかができてトラブルの元になる。<船に積みっぱなしにして器材を洗えないことも多いからね。
「寒冷地仕様」はこの海水が入る部分にオイルを封入して直接海水が入り込まないようになってるんですね。
てなわけで寒いところでなんか潜らないよという人にも「寒冷地仕様」はオススメ。
ダイブウェイズのレギは後から寒冷地仕様に組み換えることもできますよ。
それからオクトパス。
僕は誰かを連れて潜るとき以外、普段はつけていません。<ひどい奴だから。
でも、この前仕事中に同僚がうっかり空のタンクをセットしてしまったのに海底で気が付いて初バディーブリージング、「ああ、オクトパスはあった方が便利だよなぁ」とかつくづく思いました。
こんなこと書くと「けしからん!」なんていう声が聞こえてきそうですな。
でもね、網の中で潜ってるとオクトパスみたいにぶらぶらしてるものってすぐに網に引っ掛かっちゃうんですよ。>危なっかしくてしょうがない。
僕はスノーケルが使える水面作業であっても網に近づくときはレギをくわえるようにしています。セカンドをぶらぶらさせておくと網に絡まってうざったいから。
つねにぶらぶらさせておくのはゲージくらいで勘弁してもらいたいんですよね。
AIR2なんてすぐ壊れるものはもっと持ちたくないし。
バランスの問題だと思うんですよ。
いざというときのためにと持っていく装備のせいで毎日危ない目にあってたらそれこそ本末転倒だと思うんですよね。
ということでとりあえず。