なんだかいつのまにか1年以上ダラダラと続けてきてしまいましたけど
この辺でなんとなくまとめとしておこうかな、と
基本的には「今日の風景」の方に書いたことをまとめただけです、ハイ
なにか不具合があれば今後もちょこちょこバージョンアップしていく予定ですけど今のところは「ま、こんなもんだろ」と
最終バージョンではいろいろと手を入れましたよ
まずは竹ラジエターの構造変更
ステンレスの角パイプでスーパーの陳列棚のような物を作り、そこに竹の枝で作ったラジエターユニットを一枚ずつ載せていく方式に変更
竹ラジエターを小さいユニットに小分けしたことで、突然の時化などの時にスタッフ一人でも簡単に避難撤収できるようになりました
台風のときなんかにそのままにしておくと吹き飛ばされちゃうからね
ついでにラジエター自体も大増量(当社比)
で、この竹ラジエターユニット全体を効率よく使うためにこんな部品を手配
「霧のいけうち」というメーカーさんが生産している「つまり防止タイプ均等散布ノズル」という製品です
パイプを流れてくる源泉には意外と多くのゴミが混ざってまして、パイプにドリルで無数の穴をあけただけの「シャワー方式」ではいささか問題がありました
冷却効率を上げるために穴を小さくするとすぐに詰まってしまうし、かといって穴を大きくしてしまうと流量を絞ったときに位置の低い特定の穴にお湯が集中してしまい、ラジエターの中に使われない部分ができてしまうのです
この均等散布ノズルは穴の径が数ミリと大きいにもかかわらず、大流量から小流量までムラ無く液体を散布してくれるという優れもの
複数のノズルを並列に設置することで大流量(バルブ全開)時から小流量時まで安定した冷却性能を保つことができるようになりました
ノズル自体にあけられた穴は数ミリ径と大きいため、源泉に含まれる異物なども詰まりにくく、メンテナンスフリーも実現
まぁ、「源泉の冷却」についてはこんなもんかな、と
これを書いている2008年7月末の段階でも湯船を冷ますための水道水をほとんど使わなくて済んでいます
その分シャワーとかに水を回せているわけで
混雑時にシャワーが出ないとかそういうのも、いまだ満足のいくレベルとは言いませんが数年前までにくらべればかなり改善されているかと思われます
器材を洗うみなさんがもう少し節水にご協力してくださるとシャワーの方もますます快適になるかと思うのですが
水を出しっぱなしのホースを地面に放置して立ち去るとか
お客様相手とはいえ「えぇぇぇぇ?」と思ってしまうこともしばしばでございます
申し訳ありませんが特に混雑時の器材洗いは節水にご協力をお願いしますよ >ダイバーのみなさま
さて、冷却系が一段落したということで
ウチの裏庭にずっと放置されてましたけど
とりあえず第一温泉丸の方に設置してみました
トラクトリックスもどきホーンは、温泉丸につかっている人たちの方に音を出すために本体の側面にあけた穴にくっつけることにしました
中には例のガラス花瓶
水滴落下ユニットはさらに改良
野外で使い続けるということでこちらもゴミ対策が欠かせないわけです
以前のようにロートなどの器に水を受けて小さい穴からチョロチョロ流す方式ではどうしてもゴミがつまったりしてメンテナンスが必要になってしまいます
と、いうことで
本体上部の穴に合わせて角材を削り、ゆるい曲面を作ってやります
この曲面上で水滴が成長して落下するわけです
で、そこに水を供給する方法ですが
穴をあけたらゴミが詰まる
ゴミがつまらないように穴を大きくすると水がユニットの下面に張り付かず、そのままジョロジョロと落下してしまう
ゴミがつまらない程度に広い流路を確保しつつ、流れ落ちる慣性で水がユニット下面から剥離してしまわないようにスムーズに水を下面に送り込む
ということでこんな形に
ユニットの上面から裏にかけてノコギリで溝を入れました
上面に落ちた水はこの溝を通って下面に流れていきます
「溝」なら水と木材との接触面積を大きく取れるので、ユニット表面から流れが剥離してしまうのを防ぐことができます
4カ所の溝を通って下面側に回り込んだ水はユニット下部中央で再合流し、水滴となって落下する、と
音量不足改善のために改良を重ねたとか言ったところで冷却ユニットのシャワー音とか波の音とかそっちの方が優勢なのには変わりありませんけど
それでも第一温泉丸のどこにいても水琴の音が聞こえるくらいには音量アップしています
あくまでも耳を澄ませば、ですけどね
ま、気が向いたら水滴が奏でるメロディーに耳を傾けてみて下さいな
以上、2008年夏時点でのまとめでした